瀬戸内海各地の活動から未来を考えるシンポジウム

かつて西日本の交易の場となっていた瀬戸内に生まれつつある新たな交流、とりわけアートプロジェクトやクリエイターの交流を顕在化することを試みます。

都心部にある一極集中型の放射状のコミュニティではなく、環状で相互に連携するコミュニティという新たなあり方を提示すること。また、地理的にも商業的にも類似点をもつ都市間で、それぞれの町の新たな取り組みを共有すること。

これらを通して、地方都市における活性化のあり方を考えていきます。瀬戸内海を10年移動しながら続けていくプロジェクトの1年目です。

<OPEN SUMMIT>

​2017年11月4日(土)13時〜18時

会場:六間道3丁目商店街

神戸市長田区庄田町3丁目

登壇者:下記のプロジェクトメンバー

<交流会>

2017年11月4日(土)18時30分〜

会場:丸五市場

長田区二葉町3丁目11−2

​※SUMMIT及び交流会は要申込み

ディレクター:

服部滋樹(graf)

​原田祐馬(UMA/design farm)

参加ユニット:

ARCADE(和歌山)/

BEPPU PROJECT(大分)/

STANDプロジェクト(岡山)/

ディスカバーリンクせとうち(広島)/

YCAM地域開発ラボ(山口)/

うなぎの寝床(福岡)/道後オンセナート(愛媛)/

瀬戸内国際写真展(香川)/

Lifescape(徳島)/DOR(兵庫)

ゲストキュレーター:服部滋樹

1970年生まれ、大阪府出身。graf代表、クリエイティブディレクター、デザイナー。美大で彫刻を学んだ後、インテリアショップ、デザイン会社勤務を経て、1998年にインテリアショップで出会った友人たちとgrafを立ち上げる。建築、インテリアなどに関わるデザインや、ブランディングディレクションなどを手がけ、近年では地域再生などの社会活動にもその能力を発揮している。京都造形芸術大学芸術学部情報デザイン学科教授。

主催|新長田アートコモンズ実行委員会

共催|神戸市

助成|平成29年度神戸県民センター 神戸の魅力づくり事業

プロジェクト参加ユニット

ARCADE

(和歌山)

 「街をより良くするために必要なものは何か。」と考えることからプロジェクトはスタートしました。私たちは、身近な街、そこにいる人、そこから派生する文化的なモノやコトに触れることで、自身の拠点としてこの街を選びました。魅了的な風土や環境、素敵な人がいて、すばらしいものづくりの現場があります。それらを繋げ伝えることが私たちのプロジェクトです。特に若い世代に向けて、より良い暮らし方を思い描ける街の在り方を提示したいと思っています。理想の街の縮図となる仮想商店街『ARCADE』は、自分たちが素敵な大人たちにもらったバトンを次世代へと繋ぐ、プレゼンテーションの場です。

STANDプロジェクト

(岡山)

 「個」で面白い場所や風景があってもそれがつながりにくい地方都市。そんな点と点を繋げ、一本の「線」にする行為、それ自体も地方の一つの「景色」が作れるような「行為」、実はそれが今、地方都市に一番必要とされている「デザイン」ではないだろうか?という考えからスタートし、それを具現化するためのプロジェクト。町に開かれたコーヒースタンドという機能を持った岡山の自動車部品メーカーが作るWBCという立乗り自転車のレンタルポート。複数あるその起点をきっかけに街の中を散策してもらい、行き来してもらい岡山の風景をつくる。

YCAM地域開発ラボ

(山口)

2014年、山口情報芸術センター[YCAM]内のラボ機能の一つとして立ち上がった研究開発プロジェクト。YCAMがこれまでに培った国内外の人材ネットワークや情報発信力に加え、YCAMの研究開発チームであるYCAM InterLabが作品制作や教育コンテンツの開発過程で得たメディア・テクノロジーの知見を、実践的に山口の地域社会へと還元していく試みを行っている。YCAMからの一方的な成果還元に留まらず、農業・林業・漁業など、地域住民ならではの独自の経験則や知恵を収集し、クリエイターや専門家が相互に学びを得られるような対話重視の取り組みを行っている。このような都市部と農山漁村の人的交流により生まれる、絶妙な技能、知恵こそが、地域独自の文化的創造へと繋がると考え、長期間にわたる継続した活動を展開している。

道後オンセナート

(愛媛)

 古くは日本書紀にも残る日本最古の温泉「道後温泉」。松山観光の目玉ともいえる道後温泉本館が、2014年4月10日に改築百二十年の大還暦を迎えることを記念して、アートフェスティバル「道後オンセナート2014」が開催されました。
道後温泉本館が、アート作品へと変貌したほか、9軒のホテル・旅館の各一室を著名なアーティストたちが手がける、泊まれるアート作品群「HOTEL HORIZONTAL(ホテルホリゾンタル)」が誕生。そのほか、昼も夜も、まちを巡りながら道後の魅力を最大限に味わえる作品が展開されました。また、地元に重きを置いてコミュニティーを形成する試みとしてアートディレクションと運営は地元NPOと若手クリエイターでつくるコンソーシアム「道後アートプロジェクト」が担当しました。

Lifescape

(徳島)

 “これからは、家がお店になる時代?"

セレクトショップや作家が「住まい」を舞台に、新しい暮らしを提案するマーケット。設計者と大工は完成した建物をより多くの人に見てほしい。ショップや作家は取り扱っているもの、つくったものの新しい販路がほしい。その両課題を解決し、お客様には暮らしをイメージしながら購入していただける新しい買い物のかたち。また、メンバーは建築家・大工棟梁・クリエイティブカンパニー・セレクト雑貨店・写真家などで構成。暮らしの提案ユニットとして、住まいやお店をトータルに入り口から出口までクライアントと一緒につくることを目指す。

BEPPU PROJECT

(大分)

BEPPU PROJECT は、世界有数の温泉地として知られる大分県別府市を活動拠点とするアートNPOです。2005年4月に発足して以来、現代芸術の紹介や普及、フェスティバルの開催や地域性を活かした企画の立案、人材育成、地域情報の発信や商品開発、ハード整備など、さまざまな事業を通じてアートが持つ可能性の普遍化を目指し、アートを活用した魅力ある地域づくりに取り組んでいます。アートは自由なものの見方や考え方を促す媒介として、私たちに「気づき」をもたらし、創造性を喚起させます。それは、目の前の見慣れた風景を、多様性に満ちた豊かな世界へと変える可能性を拓くでしょう。私たちBEPPU PROJECTは、創造力こそが未来への資源であると考えています。

ディスカバーリンクせとうち

(広島)

「観光を手段に、事業と雇用を創出する」ことを目的に設立した、ディスカバーリンクせとうち。海沿いの空き倉庫をリノベーションした複合施設「ONOMICHI U2」や、歴史ある建物を町家に再生した「せとうち 湊のやど」。尾道市民が一年間デニムを穿き育てる「ONOMICHI DENIM PROJECT」や、潮待ちの港 鞆の浦の江戸期の建物を再生した鯛味噌専門店「鞆 肥後屋」等により、賑わいを創出しています。また、伝統産業プロジェクト」では、地域の特性を活かし代々継承されてきた「備後絣」や「備後畳表」等の魅力発信と、現代に馴染む商品開発を行うなど様々な事業を展開。事業を次の世代に引き継ぐことで、この魅力ある町並みを未来に繋いでいきます

うなぎの寝床

(福岡)

2012年7月にスタートした九州ちくごのアンテナショップです。福岡県南部の筑後地方を中心に九州まで含めて70件ほどの作り手とやりとりをしながら物を販売しています。活動を開始し5年がたち、今では「地域文化商社」として社会的役割を果たすことを理念として活動を行っています。地域文化を顕在化させ、販売や流通を担い、文化的価値を高める場所をつくり、商業機能を担保できない資源に関しては速やかに動画や書籍として保存記録する。そのサイクルをある一定地域できちんとやっていくことがミッションとなります。地域文化を現代社会において担保し続けることができるシステムを構築します。

瀬戸内国際写真祭

(香川)

 2016年に第1回目を開催したプロジェクトです。高松にある海辺の倉庫北浜alleyを中心に周辺にある施設や高松港から往き来できるせとうちの島々にある施設などに国籍を問わず瀬戸内が好きだと言ってくれる写真家の作品を展示したり、作家さんを誘致してレジデンスをしたり、会期中ワークショップやポートフォリオレビュー、トークイベントをインディペンデントの規模で開催している国際写真祭です。3年に一度香川県の事業として瀬戸内国際芸術祭が開催される年は芸術祭会期中は常に写真祭も開催しています。通年は一年に一度、2か月程度開催予定です。

DOR

(兵庫)

「デザインやアートの地産地消」、「持続可能な地域プロジェクト」をテーマに2017年に設立したクリエイターの集まりです。公金や助成金がある間だけイベントやプロジェクトを実施するのではなく、持続可能なモデルを構築していくことが絶対に必要だと考えて様々なプロジェクトを提案しています。また、クリエイターやアーティストが地域により増えていくことで、地域が活発になると考えており、地域内の企業や行政が行う広告宣伝活動やイベントなどを、地元のクリエイターやアーティストが担っていく、というスキームを提案していっています。