

神戸の下町である長田区、兵庫区の歴史や風土といった文化的背景を学ぶ講座プログラム「下町芸術大学」を開学します。
神戸にゆかりのある多彩な講師たちと多角的な視点から地域に内在する本質的価値を読み解き、地域がもつ課題や新たな魅力を見出すことを目指します。
受講料:各回とも500円
ご予約・お問い合わせ:
shinnagata.artcommons@gmail.com
お申し込みやご質問などお気軽にお問い合わせください。
※お申し込みの際は《「件名」にプログラム名、「メッセージ」に日時、人数》をご入力の上、送信してください。
主催:NPO法人DANCE BOX
新長田アートコモンズ実行委員会
PROGRAM
1
9月23日 講師:影山裕樹(合同会社千十一編集室 代表|編集者)
ローカルメディアの魅力と可能性、その次のかたち
9月23日(日)15:00−17:00
@ ヨンバンカンニカイ:長田区久保町 6-1-1アスタくにづか4番館2階
影山裕樹
1982年、東京生まれ。編集者。合同会社千十一編集室 代表。数々のアート・カルチャー書の出版プロデュースの他、「十和田奥入瀬芸術祭」(2013)、「CIRCULATION KYOTO」(2017)、ウェブマガジン「EDIT LOCAL」(2017〜)、「GIFU MEME」(2018)など全国各地のプロジェクトにディレクターとして携わる。著書に、『大人が作る秘密基地』(DU BOOKS)、『ローカルメディアのつくりかた』(学芸出版社)、編著に『ローカルメディアの仕事術』(学芸出版社)、『あたらしい「路上」のつくり方』(DU BOOKS)などがある。
2
9月28日 講師:沼田里衣(大阪市立大学 特任准教授)
ソーシャルインクルージョンをアートの現場から考える
9月28日(金)19:30−21:30
@ ヤスダヤビルヂング:兵庫区西出町2-17-18
沼田里衣
大阪市立大学都市研究プラザ特任准教授。2005〜2017年音遊びの会、2014年〜おとあそび工房主宰。2008年度、神戸大学現代GP事業として兵庫運河を取り巻く住民、アーティスト、学生と230人が出演する音楽会「運河の音楽」を企画・制作した。理論と実践を往復しながら、技術や価値観の差異を超えた音楽作りについて研究している。
3
10月6日 講師:角野史和(こと・デザイン 代表|建築家)
駒ヶ林・真陽地区を体験するフィールドワーク
10月6日(土)13:30−16:00
@ 市営地下鉄海岸線「駒ヶ林」駅 改札前:長田区駒ヶ林1丁目
角野史和
建築士・まちづくりコンサルタント 1980年生まれ。暮らしとともにある建物やまちを愛し、長田南部では路地を活かしたまちづくり支援、古民家・空き地再生、商業地支援など、建築設計と地域主体のまちづくり支援に携わる。2016年に一級建築士事務所こと・デザインを開設。モットーは「つっかけで会いにいける距離感でとにかく顔をつき合わすんや!」。2014年日本都市計画学会計画設計賞受賞。
4
10月7日 講師:前畑洋平(NPO法人J-heritage | 産業遺産コーディネーター)
和田岬・兵庫津を歩きながら街を体験する
10月7日(日)13:30−16:00
@ JR 「神戸」駅 中央改札前:神戸市中央区相生町三丁目1-1
懇親会(要予約):16:30-
時間:16:30-
会場:メゾンとなり(神戸市兵庫区笠松通7丁目1−8)
会費:1500円(ワンドリンク付き)
前畑洋平
産業遺産が持つ歴史的価値や魅力を多くの人に知ってもらおうと、2009年に産業遺産ツアーを行うNPO法人を立ち上げる。現在は産業遺産コーディネーターとして全国の産業遺産の活用についても助言等も行なっている。著書に「産業遺産JAPAN(創元社)」がある。総務省地域力創造アドバイザー。内閣府地域活性化伝道師。
5
10月8日 講師:服部滋樹(graf 代表|クリエイティブディレクター)
瀬戸内経済文化圏という新たな概念とその可能性
10月8日(月)17:30−20:00
@ デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO):中央区小野浜町 1-4 デザイン・クリエイティブセンター神戸
登壇者:服部滋樹(graf代表 | クリエイティブディレクター)
小泉寛明(神戸R不動産 | 有限会社ルーシー)
天宅正(神戸市クリエイティブディレクター)
平野拓也(神戸市クリエイティブディレクター)
藤野秀敏(神戸市都市型創造産業統括プロデューサー)
服部滋樹
1970年生まれ、大阪府出身。graf代表、クリエイティブディレクター、デザイナー。美大で彫刻を学んだ後、インテリアショップ、デザイン会社勤務を経て、1998年にインテリアショップで出会った友人たちとgrafを立ち上げる。建築、インテリアなどに関わるデザインや、ブランディングディレクションなどを手がけ、近年では地域再生などの社会活動にもその能力を発揮している。京都造形芸術大学芸術学部情報デザイン学科教授。
6
10月11日 講師:尾野寛明(有限会社エコカレッジ 代表取締役)
地方で事業を起こしていくことの喜びと苦悩
10月11日(木)19:30−21:30
@はっぴーの家ろっけん:長田区二葉町1丁目1-8
尾野寛明
有限会社エコカレッジ 代表取締役
2001年、19歳で東京都文京区にネット古書店を創業。2006年、本社を島根県の書店跡地に移転。2014年、障がい者雇用部門が分社化し、就労継続支援A型事業所を設立。現在、島根県雲南市と岡山県井原市の2ヶ所で事業所を運営し、高齢化で担い手不足に悩む過疎地のあらゆる地域資源を障がい者の仕事にする試みを行う。移転以来、東京と島根を毎週行き来する「二地域居住」を10年以上続ける。毎週末、地域づくりの「実践塾」を運営し、島根県雲南市の「幸雲南塾」を始め全国18カ所で取り組み中。子育てママや普通のサラリーマンでも空き時間で気軽に無理なく地域づくりに携われる仕組み作りをしている。
7
10月16日 講師:山下香(流通科学大学 特任准教授|建築家)
おかんアートの展開から考えるローカルプロジェクトのひろがり
10月16日(火)19:30−21:30
@ 岡方倶楽部 4階:兵庫区本町2丁目3−33
山下香
神戸市生まれ、英国、フランスで建築、都市計画を学び帰国。 2005年兵庫区長田区の空間や人の魅力を発掘・発信する「下町レトロに首っ丈の会」を結成し、観光まちづくり活動や空き資源の活用プロジェクトを展開する。 現在、大学教員として、一級建築士事務所状況設計室での設計活動と観光まちづくり活動を研究活動に展開している。
8
10月30日 講師:横堀ふみ(NPO法人DANCE BOX プログラムディレクター)
地域の中からアートプロジェクトを作り出すプロセスと可能性
10月30日(火)19:30−21:30
@ 旧合田邸:長田区久保町2丁目2−8
横堀ふみ
NPO法人DANCE BOXプログラム・ディレクター 神戸・新長田在住。劇場Art Theater dB神戸を拠点に、滞在制作を経て上演する流れを確立し、ダンスを中心としたプログラム展開を行う。同時に、アジアの様々な地域をルーツにもつ多文化が混在する新長田にて、独自のアジア展開を志向する。ベトナム人の夫をもち、一児の母でもある。
9
11月6日 講師:金千秋(NPO法人FMわぃわぃ 代表理事)
多様性を地域資源としての意味を付加する
11月6日(火)19:30−21:30
@ 路地裏百貨店:長田区庄田町3丁目2-9
金千秋
1995年1月の阪神・淡路大震災を契機に参加した、多言語・多文化コミュニティメディアFMわぃわぃのボランティア活動から 普通の主婦の人生から大転換。そこから始まった、「まちづくり」「地域づくり」の活動は、今や自分の人生をかける活動となった。 あの日を境にたくさんの人々を失った。友人が見ることができなかった次世代を、よりよいものにすること、 それは残されたものの使命。そのための大学での講義や地域でのフィールドワークだと考えている。
10
11月14日 講師:島原万丈(LIFULL HOME'S 総研 所長)
センシュアス・シティ(官能都市)という視点から 下町の魅力を見出す
11月14日(水)19:30−21:30
@ 丸五市場:長田区二葉町3丁目10−12
島原万丈
株式会社LIFULL LIFULL HOME’S総研 所長
1989年株式会社リクルート入社。グループ内外のクライアントのマーケティングリサーチおよびマーケティング戦略策定に携わる。2005年よりリクルート住宅総研へ移り、ユーザー目線での住宅市場の調査研究と提言活動に従事。2013年3月リクルートを退社、同年7月株式会社LIFULL(旧株式会社ネクスト)でLIFULL HOME’S総研所長に就任し、2014年『STOCK & RENOVATION 2014』、2015年『Sensuous City [官能都市] 』、2017年『寛容社会 多文化共生のための〈住〉ができること』、2018年『住宅幸福論Episode1 住まいの幸福を疑え』を発表。主な著書に『本当に住んで幸せな街 全国官能都市ランキング』(光文社新書)がある。
11
11月22日 講師:村上しほり(神戸大学 研究員|都市史・社会史研究者)
近現代神戸の都市史に見る下町エリア
11月22日(木)19:30−21:30
@r3(アールサン):長田区庄田町3-5-10-101
村上しほり
1987年生まれ。神戸大学発達科学部人間表現学科卒業。同大学院人間発達環境学研究科修了。博士(学術)。都市史。第二次世界大戦後の都市の社会・空間構造について、戦災とGHQ占領に着目して研究。共著『盛り場はヤミ市から生まれた・増補版』(橋本健二、初田香成編/青弓社、2016)、単著『神戸 闇市からの復興』ほか。