
若手作家を招聘し古民家や空き地など下町ならではの場所で展示する

滞在制作された作品を通し、地域住民やアーティスト、来場者の鑑賞や対話を生み出しながら、自我と他我の境界線を探ります。
駒ヶ林エリアのコミュニティスペースや路地、オルタナティブスペースなど公共性が高い場所を会場とし、作品を置いた空間は展覧会期間中、様々な人々の思想や思考が交わる「ボーダーライン(境界線)」となります。
その境界線上での対話(制作プロセスの共有や交流)から作品への多様な理解があるのと同様に、社会で起きる事象に対しても多様な考え方があることを顕在化することを試みるプロジェクトです。

参加アーティスト
野原万里絵/村上文子/小倉和/
安達大悟/河地貢士/下町すちゃらか喜劇団






ディレクター:小國陽佑
1984年8月25日 兵庫県豊岡市生まれ 長田区在住。大学生時代には油絵を専攻。同時期から、アートを通じて様々な人同士を繋げる・コミュニケーションをするきっかけづくり「アートワークショップ」の企画に携わる。NPO法人芸法として新長田に拠点を構え、若手アーティストの活動支援をおこなう。
所属:NPO法人芸法、NPO法人関西KIDSコミュニティ協会(理事)

主催|新長田アートコモンズ実行委員会、NPO法人芸法
助成|平成29年度神戸市まちの再生・活性化に寄与する文化芸術創造支援助成
協力|駒ヶ林まちづくり協議会、福祉事業型専攻科エコールKOBE、砂川商店、
特定非営利活動法人100年福祉会片山工房
パフォーマンスを劇場や街中で上演する


さまざまなルーツからなる文化・芸術・芸能が、新長田へと移ろい根付くなかで、それらの変容を描くこと。そこに人々の身体に記憶されているものは何だろうか、故郷の歌や踊りだろうか、飲み込んだ言葉の数々だろうか。人々が移動する/移動せざるを得なかった歴史の背景には、常に、語られることのない家族の物語で満ちている。家族の系譜を通してみる現在のわたし。文化の継承の現在地、家族の形が進むべき道、そして生を健やかに全うする為の身体を基軸としたやわらかな術(すべ)を探りたい。毎週末に3プログラムずつ展開します。

photo:カミイケタクヤ
参加アーティスト
ジェコ・シオンポ/グェン・チン・ティ/
エグリントンみか/目黑大路/矢内原美邦/
レ・カイン/安藤朋子/羊屋白玉/筒井潤/
セレノグラフィカ/余越保子/山下残/他












パフォーマンスプログラム
ディレクター:横堀ふみ
NPO法人DANCE BOXプログラムディレクター。神戸・新長田在住。劇場Art Theater dB神戸を拠点に、滞在制作を経て上演する流れを確立し、ダンスを中心としたプログラム展開を行う。同時に、アジアの様々な地域をルーツにもつ多文化が混在する新長田にて、独自のアジア展開を志向する。

主催|NPO法人DANCE BOX
アジア女性舞台芸術会議実行委員会(亜女会)
共催|新長田アートコモンズ実行委員会
助成|平成29年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業、平成29年度神戸市まちの再生・活性化に寄与する文化芸術創造支援助成、国際交流基金アジアセンター、公益財団法人セゾン文化財団(亜女会)
下町を多面的に問うシンポジウムとそのプロセスを展示する


「下町とは何か?」
という根本的な問いをテーマにした3カ年のプロジェクトを始動します。
街の風景や建築物を作品に組込み、独自の都市文化論を展開する美術家・文筆家の森村泰昌が、庶民文化と都市開発、欧米諸国とアジアなど、“私たち”の価値観を醸成する事物をさまざまに感受・考察し、「下町」的なるものをめぐる物語や風景を創作します。
プロローグである今年は、関西三都の下町をリサーチしつつも、特定の町を越えた、どこにもない架空の「下町」についてのエスキースを披露するとともに、関連する映像作品の上映とシンポジウムを開催します。
「下町物語2017〜2019」リサーチ記録より、撮影:福永一夫
[展示]
「下町物語プロジェクト2017~2019」序説
2017年11月3日(金)〜25日(土)11時〜17時※月曜日休業
会場:旧駒ヶ林保育所(神戸市長田区駒ヶ林町5丁目8-6)|有料:500円
出展者:森村泰昌(美術家・文筆家)、原澤祥輝(たこやきフレンド店主)、中村雄二郎(理容中村店主・中村美術館)、森本忠義(駒ヶ林3丁目空地見守り人)、柿原三代治(元柿原板金店店主)、柴田幸房(お好み焼志ば多店主)、堀之内薫(hairおしゃれ店主)
森村泰昌新作作品上映会とシンポジウム
新作映像作品 「Dr.Super Dry-我が輩は辛口である-」(仮題)
シンポジウム 「そもそも下町ってなんやろか」
2017年11月12日(日)17時30分〜20時
会場:ArtTheater dB KOBE(神戸市長田区久保町6-1-1 4F)|有料1,000円(※要予約)
基調講演者|山田創平(社会学者 京都精華大学人文学部総合人文学科長・准教授)
登壇者|森村泰昌(美術家・文筆家)、上田假奈代(cocoroom代表)、石原友明(京都市立芸術大学芸術資源研究センター 所長)、佐藤知久(京都市立芸術大学芸術資源研究センター 准教授)、横堀ふみ(ダンスボックス ディレクター)
進行|木ノ下智恵子(プロジェクトディレクター・大阪大学21世紀懐徳堂 准教授)
ゲストキュレーター:木ノ下智恵子

撮影:福永一夫
参加アーティスト:森村泰昌
主催|新長田アートコモンズ実行委員会
共催|大阪大学21世紀懐徳堂
協力|京都市立芸術大学芸術資源研究センター、
NPO法人こえとことばとこころの部屋cocoroom
助成:神戸市芸術文化活動助成
アートプロデューサー・大阪大学21世紀懐徳堂 准教授。神戸芸術工科大学大学院修了。専門は現代芸術、文化政策、事業プロデュース等。1996年~2005年神戸アートビレッジセンター美術プロデューサーを経て2005-2015年度まで大阪大学コミュニケーションデザイン・センター(CSCD)などを経て2017年4月より現職。大阪大学では企業とNPOによる社学連携コミュニティースペース「アートエリアB1」の運営などに従事。現代美術家の個展、若手芸術家育成プログラム、アートマネジメント講座、都市や近代産業遺産のアートプロジェクトなどを多数手がける。その他、愛知県・神戸市・高松市・枚方市・企業等の芸術文化関連の委員・審査委員を務め、芸術文化条例の策定や文化政策に寄与している。

瀬戸内海各地の活動から未来を考えるシンポジウム

かつて西日本の交易の場となっていた瀬戸内に生まれつつある新たな交流、とりわけアートプロジェクトやクリエイターの交流を顕在化することを試みます。
都心部にある一極集中型の放射状のコミュニティではなく、環状で相互に連携するコミュニティという新たなあり方を提示すること。また、地理的にも商業的にも類似点をもつ都市間で、それぞれの町の新たな取り組みを共有すること。
これらを通して、地方都市における活性化のあり方を考えていきます。瀬戸内海を10年移動しながら続けていくプロジェクトの1年目です。
<OPEN SUMMIT>
2017年11月4日(土)13時〜18時
会場:六間道3丁目商店街
神戸市長田区庄田町3丁目
登壇者:下記のプロジェクトメンバー
<交流会>
2017年11月4日(土)18時30分〜
会場:丸五市場
長田区二葉町3丁目11−2
※SUMMIT及び交流会は要申込み

ゲストキュレーター:服部滋樹
1970年生まれ、大阪府出身。graf代表、クリエイティブディレクター、デザイナー。美大で彫刻を学んだ後、インテリアショップ、デザイン会社勤務を経て、1998年にインテリアショップで出会った友人たちとgrafを立ち上げる。建築、インテリアなどに関わるデザインや、ブランディングディレクションなどを手がけ、近年では地域再生などの社会活動にもその能力を発揮している。京都造形芸術大学芸術学部情報デザイン学科教授。

ディレクター:
服部滋樹(graf)
原田祐馬(UMA/design farm)
参加ユニット:
ARCADE(和歌山)/
BEPPU PROJECT(大分)/
STANDプロジェクト(岡山)/
ディスカバーリンクせとうち(広島)/
YCAM地域開発ラボ(山口)/
うなぎの寝床(福岡)/道後オンセナート(愛媛)/
瀬戸内国際写真展(香川)/
Lifescape(徳島)/DOR(兵庫)
主催|新長田アートコモンズ実行委員会
共催|神戸市
助成|平成29年度神戸県民センター 神戸の魅力づくり事業